手術室関連知識

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麻酔導入後にSpO₂が急低下?それ、機能的残気量(FRC)が関係しています

「さっきまで100%酸素を吸っていたのに、麻酔導入をした途端にSpO₂がどんどん下がる」手術室でこうした経験をされた方も多いのではないでしょうか。この現象の背景には、「機能的残気量(FRC:Functional Residual Capac...
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麻酔導入の種類とその違い:緩徐導入・急速導入・迅速導入(RSI)

全身麻酔の導入とは、患者の意識を安全かつ確実に消失させ、気道確保や気管挿管へと円滑に移行する一連の過程を指します。このプロセスは、麻酔中の合併症や事故を防止するうえで極めて重要であり、患者の病態、緊急度、誤嚥リスクなどを考慮して最適な導入方...
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吸入麻酔と静脈麻酔の使い分け|それぞれの特徴と現場での選択基準とは?

手術室での全身麻酔には、大きく分けて「吸入麻酔」と「静脈麻酔(TIVA)」の2つの方法があります。どちらも患者さんの意識を失わせ、痛みを感じさせないという目的は同じですが、それぞれに異なる特徴があり、手術内容や患者の状態に応じて使い分けられ...
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空気塞栓とは?静脈ルート管理で「少しくらいは大丈夫!」の油断が招くリスク

「この程度の空気なら大丈夫」…そんな油断が患者の命を脅かすことも。手術室では日常的に扱う静脈ルート管理。看護師の皆さんは、日々慎重にルートの接続や薬剤投与を行っているかと思いますが、ふとした瞬間に「少しくらい空気が入っても大丈夫では」と感じ...